文字サイズ

  • 小
  • 中
  • 大

事業・製品案内

電動ファン付き呼吸用保護具

  • 呼吸用保護具は電動ファン付き呼吸用保護具(PAPR)の時代へ

今、電動ファン付き呼吸用保護具(Powered Air Purifying Respirators:以下、『PAPR』)が、注目・必要とされています。
法令によるマスク使用の義務付けなどを背景として、安全衛生対策の意識はさらに高まり、より高性能なマスクが求められていますが、フィルタの捕集性能が高性能の99.9%レベルに達しているだけでは、高い防護性能を持つマスクとはいえません。
なぜなら、マスクの防護性能はトータル性能で決まるからです。

マスクの防護性能= フィルタの捕集性能+ 面体と顔の密着性

PAPRであれば、万が一、顔とマスクの間にすき間が生じた場合でも電動ファンの送風によりマスク内へ粉じんを漏れ込ませない高い防護効果を発揮します。
PAPRは、「高性能かつ安全性の高いマスク」として作業者の健康を守ります。

  • PAPRの種類・区分

PAPRは、国家検定規格に基づく型式検定が実施されています。
規格の内容は多岐にわたり、安全性が厳しく求められた製品がつくられています。

形状による種類

面体形 隔離式 全面形/半面形
直結式 全面形/半面形
ルーズフィット形
フード/フェイスシールド
隔離式
直結式

性能による区分 ※粒子捕集効率、漏れ率のほか、吸気抵抗、排気抵抗なども規定されています。

電動ファンの性能による区分 通常風量形
(104ℓ/min以上)
大風量形
(138ℓ/min以上)
漏れ率に係る性能による区分 B級
(5.0%以下)
A級
(1.0%以下)
S級
(0.1%以下)
ろ過材の性能(捕集効率)による区分
試験粒子は固体塩化ナトリウム 試験粒子は液体フタル酸ジオクチル
PS1
(95.0%以上)
PL1
(95.0%以上)
PS2
(99.0%以上)
PL2
(99.0%以上)
PS3
(99.97%以上)
PL3
(99.97%以上)
  • 使用が義務付けられているPAPR

PAPRは、すでに法令や通達により様々な作業に対して、使用が義務付けられています。

石綿除去作業

法令「石綿障害予防規則」
対象:石綿除去作業のうち、「石綿除去作業用マスク区分1」を使用する作業

PAPRの要件:
国家検定合格品の面体形及びフード形(大風量形、S級、PL3又はPS3)

トンネル建設工事作業

法令「粉じん障害防止規則」
対象:ずい道等建設作業のうち「動力を用いて掘削する場所」、「動力を用いて鉱物等を積み込み又は積み卸す場所」、「コンクリート等を吹き付ける場所」における作業

PAPRの要件:
国家検定合格品(大風量形)面体形は電池を取り外して電管取扱作業にも使用可能

溶接作業

法令「特定化学物質障害予防規則」
対象:屋内において継続して行う金属溶接等作業※

PAPRの要件:
国家検定合格品 溶接ヒューム濃度測定結果に応じて算出した要求防護係数を上回る指定防護係数に限定
※溶接ヒューム濃度測定の結果によっては、PAPR以外の呼吸用保護具を使用できる場合もあります。

ナノマテリアル取扱い作業

通達「ナノマテリアルに対するばく露防止等のための予防的対応について」
対象:ナノマテリアルを製造・取り扱う作業※

PAPRの要件:
国家検定合格品(大風量形、PL3又はPS3)
予想される作業者のばく露量等に応じ形状を限定
※作業環境によっては、PAPR以外の呼吸用保護具を使用できる場合もあります。

インジウム取扱い作業

通達「インジウム・スズ酸化物等の取扱い作業による健康障害防止対策の徹底について」
対象:インジウム・スズ酸化物等の取扱い作業※

PAPRの要件:
国家検定合格品(大風量形、PL3又はPS3)
作業環境測定結果に応じ形状、漏れ率を限定
※作業環境測定の結果によっては、PAPR以外の呼吸用保護具を使用できる場合もあります。


ダイオキシン類取扱い作業

通達「廃棄物焼却施設内作業におけるダイオキシン類ばく露防止対策要綱の改正について」
対象:ダイオキシン類等のばく露のおそれのある作業のうち、レベル1に該当する作業※

PAPRの要件:
国家検定合格品(大風量形、PL3又はPS3)
※区分RL3又は区分RS3の防じんマスクも使用可能ですが、より防護性の高いPAPRの使用をおすすめします。

厚生労働省第9次粉じん障害防止総合対策では、全ての作業に対し、「より防護係数の高いマスク」であるとしてPAPRの 使用が勧奨されています。


  • 興研の電動ファン付き呼吸用保護具「ブレスリンク」シリーズの特長
「ブレスリンク」シリーズは、「高い安全性」と「快適な装着感」を実現するため、開発に当たっては、①マスクとしての防護性を高める「安全性」、②無駄を抑え効率性を高める「送風技術」、③作業者の負担を軽減する「軽量設計」を追求した開発を行い、進化を続けています。
興研の電動ファン付き呼吸用保護具「ブレスリンク」シリーズの特長

送風技術(呼吸に高い精度でシンクロするBSFSの送風)

「ブレスリンク」シリーズは、呼吸にぴったりと追随する送風を行う呼吸追随形風量制御機構(ブレスシンクロナイズドエアフローシステム/BSFS)を搭載し、高い安全性と快適性を実現しました。
「BSFS」の基礎知識へGo!
送風技術(呼吸に高い精度でシンクロするBSFSの送風)

軽量設計(長時間作業でも負担の少ない設計)

防じんマスク並みの軽量化・小型化にこだわった「ブレスリンク」シリーズは、トンネル建設現場や石綿対策、アーク溶接作業など多くの作業現場で防じんマスクに代わり採用され高い評価を得ています。
バッテリー搭載による質量増加が作業者の負担になるため、バッテリーをセパレートにしたタイプと、小型化して面体に搭載したコードレスタイプを用意してます。
軽量設計(長時間作業でも首に負担の少ない設計)

安全設計(常に陽圧を保つ面体内の内圧監視機能)

粉じんの堆積によってフィルタ吸気抵抗が上昇すると送風量が低下します。その状態になると面体内圧が低下するため、監視機能が働いてランプや送風で知らせます。それを目安にフィルタの交換を行います。
安全設計(常に陽圧を保つ面体内の内圧監視機能)
製品ダイジェストPDFは、こちら (カタログは、セーフティーソリューションTOPより、ご確認いただけます。)
製品の詳細については、直接お問い合わせいただくか、カタログをご請求のうえご確認ください。
問合せ、カタログ・資料請求は、こちら

ページTOPへ

前のページへ戻る