内圧監視機能付き電動ファン付き呼吸用保護具の発売のお知らせ
〜石綿除去作業のレベル1、2、3、に対応する電動ファン付き呼吸用保護具〜
当社は産業用マスクメーカーとして、高性能、高品質の製品を開発、提供してまいりました。そしてより高い安全性と快適性を追求することで生まれたのが、呼吸追随形風量制御機構をもつ当社独自の電動ファン付き呼吸用保護具※1 “ブレスリンク”ブロワーマスクです。現在では、石綿除去作業をはじめ、トンネル工事作業、溶接作業など幅広い市場で採用が進んでいます。
石綿除去作業においては、全面形の防じんマスクが使用されているケースも多いため、今回、より安全性を高める“内圧監視機能”を装備した全面形 “ブレスリンク”ブロワーマスク「サカヰ式BL-700H型」を開発し、発売を決定いたしましたのでお知らせいたします。 |
※1電動ファン付き呼吸用保護具(JIS
T 8157)
・電動ファン、フィルタ、面体等、その他から成り、環境空気中の有害物質を除去した空気を着用者へ供給する呼吸用保護具。面体等の内部が常に陽圧になるように設計された標準形は、高い防護性能が得られる。(JIS
T 8001 呼吸用保護具用語より)
・平成19年12月の粉じん障害防止規則等の一部改正(平成20年3月1日施行)により、トンネル内建設工事において、電動ファン付き呼吸用保護具の使用が義務付けられました。 |
|
| 1.「サカヰ式BL-700H型」の内圧監視機能 |
|
電動ファン付き呼吸用保護具は、電動ファンからの送風により、面体内を外気より高い圧力に保つことで、粉じん等の漏れ込みを防止する性能を高めた呼吸用保護具です。
粉じんを捕集するフィルターは、時間の経過とともに徐々に目詰まりが進行して通気抵抗が高くなり、送風量の低下をもたらします。その結果、面体内を陽圧に保つために必要な風量が得られなくなります。またバッテリーの電圧が低下した場合も同様に、送風量の低下をまねきます。このような状態でさらに使用を続けると、接顔部にすき間が生じた場合、粉じん等が面体内へ漏れ込んでくる危険性が高くなります。
「サカヰ式BL-700H型」には、新機能の“内圧監視機能”を装備しており、フィルターへの粉じん堆積やバッテリーの電圧低下によって、面体内が陰圧になった場合、ランプの点滅・点灯により、作業者に圧力低下を知らせます。
ランプが点滅・点灯した時点で、フィルターを新しいものと交換、あるいは充電済みの電池に取り替えること で、再び十分な送風量を得ることができます。この機能により、作業者の感覚任せであったフィルターやバッテリーの交換時期の統一化が図られるとともに、面体内を陽圧状態に保つことができ、より安全に使用することが可能となります。
|
現在、米国のマスク検定機関である労働安全衛生研究所(The
National Institute for Occupational Safety and Health
: NIOSH)で検討されている電動ファン付き呼吸用保護具の新規格(Powered Air - Purifying
Respirator (PAPR)
Standard Subpart P)」では、低圧力表示機※2が基本要求事項として盛り込まれています。従来から風量を監視して表示するタイプはありましたが、内圧を監視するタイプとしてこのNIOSHの要求事項にいち早く(当社調べ)対応したのが「サカヰ式BL-700H型」です。
この内圧監視機能が加わり、より高い安全性を備えたことで、当社の電動ファン付き呼吸用保護具“ブレスリンク”ブロワーマスクシリーズの国内市場への浸透がより加速するものと思われ、海外も視野に入れた営業展開を今後進めてまいります。
|
※2低圧力表示機(NIOSH基本要求事項を一部抜粋:当社訳)
・低圧力表示機を有していること。電動ファン作動中に面体等の内圧が12呼吸以上連続して陰圧になった場合に即座に表示されるものとする。
・低圧力表示は着用者が(光により)視認できる、もしくは(音や振動により)感知できるものとし、それは装着者の操作を必要とせずに検出可能でかつ防護と性能に影響を与えないものとする。 |
2.その他の特長
*“ブレスリンク”ブロワーマスク(呼吸追随形風量制御機構)
電動ファン付き呼吸用保護具は、一般に防じんマスクと比べて安全性が高いとされていますが、一定流量の送風を連続して行う従来型は、「排気時にも必要以上の送風を継続して行うため、息を吐く時に負荷がかかる(結果として息苦しい)」「吸気時以外にもフィルターに粉じんが堆積するため、フィルターの交換頻度が非常に早くなる(コスト高)」などを理由に、普及はあまり進んでいませんでした。
当社が開発した“ブレスリンク”ブロワーマスクは、呼吸追随形風量制御機構によって、これまでの電動ファン付き呼吸用保護具が抱えていた問題点を解決し、様々な業種で採用が進んでいます。
@自然な呼吸を実現
“ブレスリンク”ブロワーマスクは吸気を感知すると、直ちに電動ファンが吸気に必要な送風量を供給します。また、排気時は速やかにファンの回転が止まり、送風を停止します。この呼吸にリンクした電動ファンの動作(呼吸追随形風量制御機構)により、吸気・排気共に呼吸が楽で、まるでマスクを着けていないようなスムーズで自然な呼吸が可能となります。
A作業性向上
従来型の電動ファン付き呼吸用保護具は、マスク部から分離させた電動ファンとフィルタ部を腰の位置で装着し、そこからホースを通じ、空気をマスク部に送り込むようなセパレートタイプのものが多く、防じんマスクと比べてその重量は重く、ホースが作業のじゃまになるなど作業性は決して高いものではありませんでした。
“ブレスリンク”ブロワーマスクは、電動ファン部をマスク内に組み込むことで、防じんマスクと変わらない形状となり、作業性が格段に向上しています。
B高い安全性
送風が面体内を陽圧の状態に保ち、接顔部にすき間が生じた場合には、そこから空気を噴出させ、面体内への粉じん等の漏れ込みを防ぎます。
Cランニングコストを低減
“ブレスリンク”ブロワーマスクは、呼吸に必要な量だけを送風し、ムダな送風を行わないので、フィルターヘの余分な粉じん堆積を抑えます。従来の電動ファン付き呼吸用保護具に比べ、フィルターの交換頻度を減少させ、ランニングコストを低減します。
D省エネルギー
ムダに送風をしないファンの動きは、電池の消耗も必要最小限で済み、省エネルギーを可能にします。
*フィルターの捕集効率99.9%以上 防護率99.9%以上
「サカヰ式BL-700H型」は、JIS T 8157 電動ファン付き呼吸用保護具の規格に準拠し、「フィルターの捕集効率」、「防護率」共に99.9%以上のSA等級の性能を持ちます。高いフィルターの捕集効率だけではなく、防護率についても最高等級の性能を有しています。
「サカヰ式BL-700H型」は、厚生労働省令「石綿障害予防規則」で定められた石綿除去作業レベル1、2、3に対応する電動ファン付き呼吸用保護具です。
*作業現場の安全に欠かせないコミュニケーションを確保する伝声機能
「サカヰ式BL-700H型」の面体には、声を通り易くする伝声器が内蔵してあります。この伝声器よって、現場作業で必要な指示や伝達など明瞭なコミュニケーションが取り易くなります。 |
*付着した粉じんを水洗い※3で洗浄できる
「サカヰ式BL-700H型」の面体は、ファンユニットを取りはずし、ファンユニットや面体部の細部に付着した粉じんを水で流して清掃することができます。拭き取りだけでは洗浄しきれなかった粉じんの付着に対しても対応できる製品です。
|
|
※3
水洗い
・水中に製品を浸漬しての水洗い、バッテリー・バッテリーケースの水洗いはできません。
・ファンユニットを水洗いする際は、付属のメンテナンス用密栓を使用します。 |
|
電動ファン付き呼吸用保護具の従来型(一定流量型)と“ブレスリンク”ブロワーマスクとの比較 |
| |
一定流量型
|
“ブレスリンク”ブロワーマスク
|
| 面体内圧力による防護性能 |
高
|
|
| 吸気抵抗による呼吸負荷 |
なし
|
|
| 呼気抵抗による呼吸負荷 |
高
|
|
| 送風の状態 |
過送風
|
|
| 防じんマスクと比較した粉じん堆積量の増大 |
高
|
|
| バッテリー消耗の度合い |
高
|
|
|
“ブレスリンク”ブロワーマスク欄のカッコ内は、一定流量型と比較した当社による評価 |
3.仕様他 |
| 面体の種類 |
全面形面体 |
| 送風方式 |
呼吸追随形 |
| フィルタの捕集効率 |
A級 99.9%以上(NaCl粒子) |
| 防護率 |
S級 99.9%以上(石英粉じん) |
| 公称稼動時間 |
約4時間(40L/分の呼吸に対し)
約8時間(20L/分の呼吸に対し) |
| 充電完了後の送風量 |
130LPM以上 |
マスク本体質量
(フィルタ含む) |
約590g |
| 電池 |
専用リチウムイオン二次電池
定格電圧7.4V 定格容量1,620mAh |
| 充電可能回数 |
約300回 |
| 充電時間 |
約3時間 |
| 警報 |
点滅
送風量低下による面体内圧力低下をランプの点滅で知らせる
→十分な送風量が得られる新しい フィルターと交換する
|
点灯
バッテリーが消耗して電圧が低下したことをランプの点灯で知らせる
→電池を充電するか、充電済みの電池に交換する |
| 特許 |
出願中(内圧監視機能) |
| 販売標準価格 |
82,000円 (86,100円 税込み) |
| 販売予定 |
平成20年5月上旬販売開始 |
| 販売見込み |
初年度3,000個 |
|
|
|
|
【このリリースに関する問い合わせ先】
興研株式会社 広報・IR室 菊池一誠
(電話:03-5276-1932 FAX:03-5276-6530) |